忍者ブログ
専門的な知識はありませんが、クジラやイルカが大好きで作成しているサイトです。動画が楽しめる図鑑です。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

海中は、空気中に比べて、視界のきかない世界です。しかし、水は空気に比べて5倍の速さでより遠くまで音が伝わります。なので海の中は騒音の多い世界といえます。この環境の中でクジラは聴覚が発達し、様々な声を持つようになりました。

シロナガスクジラの声は、超低音で50~60ヘルツときわめて低い周波数を含んでいます。低い周波数の音は水中で減衰が少ないので、遠方との交信に使われるものと考えられています。(何キロも先まで届く可能性があります。)


雄のザトウクジラは、繁殖の季節になると「歌」と呼ばれる一定の決まった音を発します。この歌を何時間にもわたって歌い、雌の気持ちを引きつけます。ただ1頭で、動きも無く水に漂い、頭を垂れて歌います。その歌は多くのフレーズからなり、それを繰り返すなど一定の構成を持ちます。同じ海域のクジラは同様の構成を持ちながらも、個々によってわずかに異なり、同じクジラでも1年ごとに変化します。

マッコウクジラは互いに出会うと、カチカチというゆっくりした音(コーダ)を繰り返し発します。一方のクジラがコーダを出すと、相手はそれに答えて同じ調子の音を繰り返して出します。これは、互いのコミュニケーションに用いられるもので、それぞれの群れはいくつかのコーダを独自のレパートリーとして持っています。そのレパートリーは世代から世代へ受け継がれます。
クジラは、音波による位置測定も行います。マッコウクジラはこの機能を用いて暗い深海でも自分の進路を知り、イカや魚を見つけます。大きなカチカチという音をたてて、イカをすくませることさえあります。音波による、位置測定という最も高度な音の使い方の技術を完全に身につけているのは、ハクジラとコウモリだけです。

北極の海に住むベルーガ(シロイルカ)は、海面や氷の下で、森の鳥たちにも似た声を発することから「海のカナリヤ」とも呼ばれます。

実際に声を発する訳ではないんですが、クジラがジャンプ(ブリーチング)をし、体が水面に落ちた時に生じる大きな水しぶきの音も、一種の通信方法と考えられています。水面で、胸びれや尾びれをたたくのも同じ理由とされています。さらに、天候が静かな時よりも、荒天の時の方がよくブリーチングします。海中が騒音に満ちている時、この音が唯一の方法なのかもしれません。
PR
HOME
サイト内検索
時計
ジグソーパズル
全国の天気

-天気予報コム-
バーコード
カウンター
アクセス解析

Copyright © [ かおりのクジラ・イルカ図鑑 ] All rights reserved.
Special Template : シンプルなブログテンプレートなら - Design up blog
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]